今日はいよいよ入院日!次に実家に戻ってくる日には、赤子を連れていると考えると、なんだか感慨深いものだ。
登場人物

とんとんステップ
時間は朝6時。
とんとんとん とんとんとん とんとんとん
頭上から響く何かのステップ音。
とんとんとんは控えめすぎたか、厳密には「とんっどんっどんっ」くらいの音だ。
里帰り中は、1Fのおばあちゃんの和室部屋を私が奪ってしまったため、おばあちゃんはすぐ頭上の私の部屋を代わりに使用している。
どうやらその生活音が下に響いているようだ。

いや、これは生活音ではない、何かしらの運動をしている音だ。
すぐに終わるかと思ったら、そこからきっかり30分続いた。
おそらく、毎朝のルーティン運動っぽいので、退院後は地獄を見ることになりそうだ・・。
朝は絶食だよ
今回、入院する病院は「東京アドベンチスト衛生病院」。
朝7時以降は飲食禁止と言われていたので、逆に起こしてくれたおばあちゃんには感謝だ。
さらっと朝ごはんを食べて、すぐにまた就寝。
と思ったら・・
ガラガラガラガラガラ

母親が急に襖を開けて、部屋に入ってくる。
くろり「なに?!?!?」
母親「押入れに用があるの!」
ノックとかしないの?!!?
母親が部屋から去っていき、もう三度寝する気も起きなかったので、洋服に着替えよう。
もそもそと着替えていると・・・・
ガラガラガラガラ!!!!
ぎゃああああああ!!!!!
くろり「ノックしてくれ!!!!」

母親「ママも予定があるの!忙しいの!!!」
1Fの和室部屋で過ごすの地獄なのでは・・?
母親の服の一部がこの和室の押し入れに入れてあるらしく、今後も服を取るために出入りは頻繁にするらしい。
和室から出て行った母親が父親に話しかけられている。
父親「何怒ってたんだ?」
母親「部屋に入ったら着替えてただけよ。ママも忙しいんだから」
父親「そうか」
まじで話にならんwwwwwww
さて入院するぞ!
入院は朝10時から。明日出産なので、本来であれば夕方入院になるのだが、空きがなかったらしく午前指定になったのだ。
車で病院に向かっていざ出陣!「駐車場券が必要だから」とか言って、謎に父親が総合受付までついてきたが、お金を払ってもらう身なのでグッと堪えた。

本来であれば、ここは旦那が同伴するところだが、里帰りだから仕方がない。
事前に記入しておいた書類をすべて受付に提出し、案内とともに分娩準備室へ。
助産師「お連れ様も一緒にですか?」
くろり「いいえ、ここからは一人です」
分娩準備室はこんな感じ。

部屋に着くと、バースプランやらの提出を求められたので、ついでに色々と質問。
「分娩室ではライトを暗くしてもらえるのか?」→YES
「母子同室にできるらしいが、それは訪問者も立ち会えるのか?」→NO
「授乳や沐浴指導を旦那と一緒に行えるのか?」→NO
「入院部屋に旦那は泊まれるのか?」→NO
ロン毛ヒゲには5日間ほぼ病室に泊まってもらう予定だったが、NGぽい。
けっこう孤独な入院生活になりそうだ。
まずは着替えるよ
助産師「まずは採尿をお願いします。そのあと、入院着に着替えて、オムツとナプキンつけてください」
入院着とやらは、薄くてぺらぺらで、背中は紐で結ばれているだけで、ぱっくり開いている。
助産師「トイレに行く際は、持ってきているガウンなどを上から羽織ってください。後ろ丸見えなので。あと、スリッパに履き替えてください」
スーツケースの中をあさるが、スリッパがどこにも見当たらない。

直前に、スーツケースをでかいのから小さいのに入れ替えていたのだが、どうやらそっちに入れっぱなしにしてしまったよう。
くろり「忘れました!!!!」
一世一代イベントなのに、数少ない持ち物を忘れるというやる気なし妊婦と認定されたことであろう。
病院から提供された便所スリッパでしばらく過ごすことになった。

新しくロン毛ヒゲに買ってきてもらおう。
針刺しまくるよ
助産師「ベッドに横たわってください、腕に点滴いれます」
手慣れた手つきで腕に針をブッ刺す助産師。今思えば看護師?

刺した後は、部屋に先生登場。いつもの先生ではなく、一番人気のA先生っぽい。
A先生「左向きに寝てください。背中に爪で跡をつけますね。では針刺して、管を通していきます」
ひいいいい!!!説明聞くだけで痛い!!!!
いてえええええええ!!!!!!
背中に異物が入れられている感が半端ない。
管を入れるだけ入れて、A先生は去っていった。
麻酔の練習とは
助産師A「麻酔入れる練習しますね」
練習って何wwwwwww
助産師「5分置きに、身体の向きを右・左で変えてくださいね」
言われた通りに、身体の向きを変更。15分後くらいに助産師が戻ってくる。
助産師A「よし、では本番の麻酔を入れますね」
麻酔カテーテルとかいう局部麻酔らしい。一瞬、背中の中がヒヤッとした。

ちなみに、助産師Aの苗字が自分と同じに見えたので、「名前一緒ですね」って言って和もうと思ったが、よくみたら微妙にちがって残念だった。
麻酔が効いてきたよ!
助産師Aが去って、今度は助産師Bが登場。
まさかのこっちは同じ苗字!!!!!!奇跡!!!
くろり「苗字が旧姓と一緒です!!」
助産師B「そうなんですね」
まあ、旧姓なんかと一緒と言われても、感動ないよな・・さよなら私のアイデンティティ。
助産師B「ちょっと麻酔効いてるか確認しますね」
下半身をつねったり、冷たいタオルをつけたりしているようだが、まったく感覚がない。

ぶっっっっ!!!!!
感覚がなさすぎて、無意識に放屁する始末だ。
助産師B「効いてますね。では、これからバルーンいれていきますね」
いつもの先生登場
しばらくすると、いつも診ていただいている先生登場。
股にバルーンを入れているようだが、麻酔のおかげでまったく痛くない。
ちなみに、子宮口に風船を入れることで、陣痛を促してくれるのだとか。

バルーン入れ作業が終わり、「じゃっ!」と部屋を出ていくドライな先生。
これで今日の施術はすべて終わりらしいのだが、現在左腕及び背中に管が刺さった状態。
くろり「これっていつまで刺しっぱなしですか?」
もう今日やることないなら、さっさと抜いて欲しい。
助産師「子供が生まれるまでです」

ひいいいいいいいいい
注射とかなら一瞬だから耐えられるが、そんな24時間以上針刺しっぱなしなんて耐えられない・・。
左腕に至っては、針が刺さっているのを目視できるのでつらすぎ。
くろり「これ、針刺さってるのが見えるのつらいんで、上から隠せる何かつけてくれませんか?」
わがままいって、メロンによくついてる白いビヨビヨみたいなやつを装着してもらった。

テンション上がらない飯
助産師「昼ごはん食べますか?」
くろり「ちょっと30分寝かしてください」
考えれば寝不足である。30分後に持ってきてもらったご飯はこんな感じ。

食後、おむつの中がなんとなくむず痒かったのでかいてみると、手がかすかに赤くなっている。
え、出血してるやん?!?!?
理由は忘れたが、その後、助産師にトイレに行くよう促された。
分娩準備室で動画編集
もうしばらくはやることがないらしい。
ということで、分娩準備室に戻ってからは、永遠にパソコンで動画編集を開始。
結婚パーリィの動画編集を入院中に完了させようではないか!

点滴が刺さっている現実が受け入れられていなかったのだが、動画編集のおかげでだいぶ気を紛らわすことができた。
ちなみに、ベッドからの風景はこんな感じ。

編集に熱中していると、助産師さんが再びやってきて、腹の周りに例の腹ベルトを装着。
赤ちゃんの心拍をモニター(NST)でチェックするらしい。
そういえば、ちょっと眠くなってきたし、仮眠でも取ろうかな。
助産師に部屋の電気を消してもらい、17時まで爆睡した。
また先生がやってきた
爆睡していると先生がまたやってきて、内診開始。
下半身の麻酔はだいぶ切れてしまったようで、股の中のグリグリがわりと痛い。

しかし、寝起きすぎて痛みが半減されてありがたかった。
寝不足でよかった!!!!!!!
ちなみに、「これが痛いとうわさの内診グリグリだろう」とこの時思っていたのだが、全然違うことに次の日に思い知らされることになった。
しばらくは、とくにやることがないらしいので、よろよろと歩いてトイレへ。
股からバルーンの一部がデローンと出ている状態になので、非常に歩きにくい。

しかも、麻酔が切れてきて、針と管が通っている背中と左腕が痛いことにも気づく。
もう最悪だつらいきついつらい。
ベッドのリモコン
トイレ後は、ベッドに戻って、リモコンを操作してベッドの角度をベストポジに調整しようとしたら、中途半端な角度でリモコンを床に落としてしまい、しばらくくそ居心地が悪かった。

中途半端な角度のまま、パソコンを開いて動画編集をしていると夜ご飯が運ばれてくる。

ベジタリアン食しかでないので、とっても質素だこと!!!
ご飯を運んでくれた助産師さんだか看護師さんだかに、リモコンを拾ってもらいベッドの角度を修正。

助産師か看護師「お薬これ飲んでください」
股に菌が入らないための抗生物質か何かわからないけど、言われるがままに飲み、食後もひたすら動画編集を続けた。
消灯があるとかつらすぎ
動画編集にとにかく熱中していると、助産師が登場。
毎度違う助産師がやってくるから、誰が誰だかまったくわからない。
助産師「あったかいタオルです。これで身体拭いてね」
そう、今日はシャワーに入れないのである。
その後、再びモニターを実施し、子供の状態に問題がないかを確認。
これで今日はもう何もやることはないらしい。
助産師に足むくみ帽子的靴下を履かせてもらい、足はポカポカだ。

助産師「眠剤入りますか?」
え、そんな眠れない人多いの?!?!?!
睡眠を薬に頼るなんて愚かと思っている勢なので、華麗に拒否。
さあて、動画編集の続き頑張るぞう!!!
と思ったら、まさかの22時消灯。
部屋が急に真っ暗になる。
まだ寝るには早いだろう!!!!!!

さすがにこの暗闇の中で動画編集は厳しいので、ロン毛ヒゲに電話して時間を潰した。
深夜は腹が痛い
その後、寝ようと試みたがあんまり寝れず。眠剤をもらわなかったことを少し後悔。
なんとなく、子宮周りがめちゃめちゃ痛い気がするが、なんだかんだ耐えてしまうものだ。
現在、非常に頻尿なため、「痛いよう痛いよう」と言いながら、何度もトイレを往復する夜となった。

ちなみに、病院着いた時の体温は36度台だったが、寝る前には37度になっていた。
さて、いよいよ明日が出産日。
本当に生まれるのだろうか・・?
明日も良い日になるといいな!
