ベビタムが誕生してから2日目の朝がやってくる。1日7回新生児室にいく生活に果たして耐えられるのか?
登場人物

早朝の授乳室
朝4:45くらいにスマホのアラームで起床。歯だけ磨いて、館内着のまま新生児室へ向かう。
明日も明後日も明明後日も、朝は5時に授乳室。
股を何針か塗っていて坐薬を入れている身としては地獄のようなスケジュールではあるが、愛しのベビタムのためにはこなさなければならないのだ。
新生児室についたら、いつものように手を洗って消毒。
そして、中にある授乳室に寄って自己おっぱいマッサージタイム。

何も出てこないおっぱいを適当にモミモミしてから、温かいタオルで保湿して完了。
さあて、ベビタムの待つステーション室へ行こう!
生後3日目のベビタムは元気かなあ!!!
臍の緒が見えたよ
保育器にいくと、ベビタムが昨日同様、小さな声でホンギャアホンギャアと泣いてる。
助産師「乾いてきたので、臍の緒を止めてた器具外しますね〜」

出産の時から、止血かなんかの理由でついていたクリップみたいなのがヘソから外されて、臍の緒があらわに。
助産師「そのうちポロリと臍の緒取れるので、保管してくださいね〜」
おっぱい咥えてよ
さて、今日も楽しく愉快に、何も出てこないおっぱいを口でカプッとさせて吸わせる練習をしよう。
ということで昨日同様、おっぱいにベビタムの口を押し付けて、どうにか咥えさせてみる。
しかし、まったく吸っていない。
というか、そもそも咥えられていないwww

乳房の膨らみがなさすぎて、たぶんおっぱいと認識できていないのだろう。
諦めて、保温機から哺乳瓶を取り出して、指定されたミルク15mlを飲ませるか・・。
思ったよりも吸いがよく、ついつい20ml飲ませてしまったが、ご飯なんて多いに越したことがないだろう。
ベビタムはくしゃみの拍子に、鼻からはなちょーちんが出ていて可愛かった。
さて、朝のタスクはおしまいだ。病室に戻ってのんびりしよう・・!
時間はただただ過ぎていく
病室に戻ったらちょっと仮眠を取って、7時はもしゃもしゃ朝ごはん。

せっかく頑張って出産したんだから、ベジタリアンなのはギリ許すとして、食器くらいはもうちょっとテンションあがるものにして欲しいものである。
食べ終わってまた仮眠に戻ると、8時過ぎにいつもの先生がやってきて、昨日同様、サバサバと声をかけてくる。
先生「調子どうですかー?」
くろり「股が痛過ぎて辛いです。ところで、私何針塗ったんですか?」

先生「何針というか…そこまで広くはないですよ」
正確な数がわからず釈然としないまま、痛みを抑えるためにロキソニンを飲んで8時台の授乳のために新生児室へと向かった。
いつまでステーション?
いつも通り、おっぱいマッサージ→おむつ替え→おっぱいカポッのルーティンをこなし、楽しい哺乳瓶でミルクタイム。
バインダーでは15mlあげるよう指定されていたが、あまりの飲みっぷりに今回もついつい25mlあげてしまった。
そういえば、今日からは他の産後ママたちと一緒に授乳室デビュー予定のはずだったのだが、ベビタムの保育器はいまだにステーション室のままだ。
できればこのままステーション部屋に居続けたいので、とくに助産師には質問せず、今日の昼・夜の窓越し授乳の予約だけして新生児室を去った。

ちなみに、予約は時間帯の書いた札を保育器に挟んでおくだけなので簡単だ。

ついでに、もともと今日10時から沐浴講習の予約をしていたが、股痛過ぎ・眠過ぎで、普通に厳しそうだったので、2日後の日程に変更してもらった。
新生児室を出て病室に戻ると、掃除のおばちゃんが部屋の掃除をしている。
掃除の人「急ぎますね・・!」
くろり「いえ、気にせずそのままやっててください!!」
・・と、そのままベッドで気絶するように眠りに落ちた。
ステーションは卒業しません
睡眠不足のままアラームで起こされて、再び新生児室へ。11時の授乳タイムである。
助産師「ステーション卒業しますか?」
やはり聞いてきたか・・!できればもう少しいたい・・。

くろり「できれば今日1日はこのままがいいです」
助産師「わかりました」
いいんかそれでwwww
今日のベビタムは一生泣いてるモードのベビタムぽい。
おっぱいに口を押し付けても、大泣きしすぎて咥えるなんて夢のまた夢の話。
おっぱいに口を押し付ける→哺乳瓶でミルクあげるを何度か繰り返した。
低体重だと卒業できない
保育器に置いてあるバインダーには、ベビタムの日々の体重が記録してあるのだが、10月2日は2304gで、10月3日本日が2244gとなっている。

あれ!?!??
2434gで産まれなかったっけ?!?!?!
そういえば出産した当日、助産師にこんなことを言われていた。
〜回想〜
助産師「赤ちゃんの体重が2300g超えてないと退院できないんですよ」
くろり「じゃあ、予定通り退院できますね」
そのときのベビタムの体重は2434gだったので、全然余裕と思っていたのだが・・

助産師「赤ちゃんの体重はこれからどんどん減ってくんですよ。いまむくんでるだけで」
くろり「!?!?!?!?」
〜回想終了〜
言われた通りになっているではないか・・!!
今回はロン毛ヒゲがギリギリ退院に立ち会えるように出産日を設定していたので、もしこのまま体重が減り続けてしまったら、一人で退院しないといけない・・。厳密には両親とだが。
まあ、大丈夫だと信じて、新生児室を後にした。
祝い膳にキャロット?
12時に病室に戻ると、お昼ご飯が運ばれてくる。
なんと今日は産婦大喜びの「祝膳」らしい。



キャロットケーキのどこが祝膳なんだよwwwww
世界一にんじんが嫌いな身としては絶望である。
ちなみに本日の通常メニューのデザートは黒糖ゼリーだったらしい。主食は麻婆豆腐。
そっちがよかった!!!!!!
おっぱい出るかな?
食後はトイレで大便を決め、13時に部屋にやってきた看護師に血圧・酸素・体温・胸の様子や腹・股の様子をチェックしてもらう。
看護師「乳首つまみますよー」
くろり「いてええええええ!!!!」
看護師「後少しでおっぱい出そうですね。ちょっとキラッとしてます」
そうなのwwwwww

くろり「お腹いまも出てるんですが、いつ引っ込みますかね?」
看護師「これは脂肪なので、勝手にはへこみません」
wwwwwwただの肥満wwww
パンツ間違えたらしい
看護師「では、傷口と悪露の様子見ますね・・あれ?開かない」
産後は、指定されていた産褥ショーツ(股部分がぱっくり開く)を履いているのでそんなはずないのだが・・・
看護師「これただのマタニティショーツですね」

wwwwwwww
どうやら間違えて買ってしまったようだった。
股部分がぱっくり開かないので、仕方なく普通にパンツを脱いでチェックしてもらった。
くろり「ところで、股のどこが縫われてるんですかね?」
看護師「左ななめに2cmくらいですね」
ひええええ
さて、チェックも全て終わったし昼寝しよう・・!
早めの呼び出しコール
14時ギリギリまで寝てやる!と思っていたら、13:40に逆ナースコール。
コール「赤ちゃん泣いてるので来てくださーい!」
きいいいいいい!!!
のそのそと新生児室内にあるステーションへ。
新生児室入ってすぐの空間には赤ちゃんが30-40組ほどいるが、ステーションには5-7組ほど。
自分の右隣は点滴をしている赤ちゃん、左隣は生後8日目で入院が長引いてる赤ちゃん。

基本的に赤ちゃんに何かしらの事情があった場合、ステーションに案内されるよう。
しかしそんな中、自分のわがままでステーションにい続けているわてくし。
やっぱりちょっと恥ずかしいwwww
なんで泣いてるの?
ビタムの保育器に行くと、ベビタムが「ほんぎゃぁー」と小さな声で精一杯雄叫びを上げている。
まずはバインダーを見て、状況確認だ。どうやら、ついさっきうんちをして、おむつ交換してもらったらしい。
じゃあなんで泣いてるんだ・・?
ひょいっと抱っこしたら、ベビタムは泣き止んだので、そのまま何も出ないおっぱいを口に押し付ける儀式をしてから、哺乳瓶でミルクをあげた。

保育器に戻すと、またオムツの線が青くなっていて、開くとまたうんこしていたので、おむつ交換しといた。
あと「ゲップが出ない場合は、ナースに申告しといてね」と言われていたので報告しておいた。
その場合、保育器をななめにして、ゲロ防止してくれるらしい。この保育器めちゃほしいのだけど。
ロン毛ヒゲと窓越し面会だよ!
病室に戻ると、ロン毛ヒゲがソファでくつろいでいる。
くろり「ちょっと疲れたから寝るねぇ」
そういって、横たわって事前にスーパーで買いためておいたお菓子をもしゃもしゃ。
ロン毛ヒゲ「なんて汚い部屋なのだ!!!!!」
急に怒り出すロン毛ヒゲ。

股が痛過ぎてしゃがめないのだから仕方ない。出産当日の分娩準備室のとき同様、ロン毛ヒゲが室をピカピカにしてくれた。
なぜ今泣くんだ!
さて、今日1回目(16:15)の窓越し面会だ。ロン毛ヒゲは1日2回、この面会でしかベビタムに会えないので超貴重タイム。
遅れて新生児室の窓際に行くと、ベビタムはすやすや眠っていてほぼ動きがなかった。

わずか15分間の面会タイムが終わったので、一旦病室に戻って、17時に再び新生児室に授乳へ向かう。
ベビタム「ほんぎゃあああああ!!!」
さっきまですやすや寝ていたのに、なんで泣いてるんだよwwww

だったらさっき泣いてロン毛ヒゲに動きを見せてやってくれや!!!!
ベビタムはおっぱいを押し当てると泣き叫ぶので、インターバルで哺乳瓶でミルクをあげたりして、授乳の練習をした。
あと、ミルク量が10-15mlから20-25mlあげるようにと指示が変わっていた。
まあ、その前も前も20,25mlあげちゃったんだけどな!
入院食に密輸食
授乳練習を終えて病室に戻ると、ロン毛買い出しが焼き鳥とコーラを持って登場!

18時に運ばれてきた夜ご飯とあわせて、豪華飯を楽しもう!
ロン毛ヒゲ「肉は人類に必要である」

くろり「クリスチャンでベジタリアンの人は人生楽しいのかねえ」
突然のベジタリアンディズ。
ロン毛ヒゲ「肉の方がタンパク質いっぱいで、治りもいいのにねえ」
そんなたわいのない話をしながら、病室で一緒にゴロゴロ。
ロン毛ヒゲがこの1週間、有給をとってくれて本当に良かった!
夜の面会の時間だよ!
夜は19:25に窓越し面会の予約をしていたので、2人で新生児室に向かう。
やはり平日の夜は面会者が少なめ。ベビタムの左隣の保育器には、ベビタムの1時間後に誕生したベビーが。
夫婦で面会にきているようで、パピーはが窓越しで赤子を眺めながらマミーに「おっぱい出てる?」と公共の場で話しててすげえなと思った。
ベビタムの右隣の保育器には、ちょうど6時間前に生まれたばかりのベビー。
くろり「(小さい声で)隣のベビー6時間前に生まれてるよ!!」
ロン毛ヒゲ「他のベビーのこと話さないの!!」
隣のおっぱい発言よりマシだろと思いながら、ベビタムを観察していると、最後の最後で梅干しみたいな顔をしていてわろた。
ロン毛ヒゲ「カメラ構えると普通の顔に戻るのなんでだ!」
母乳出たかも
25分の面会時間が終わったので、再び病室へ戻ってChillタイム。
ロン毛ヒゲがコーラの残りを欲しがっていたのであげて、ベッドの上でおっぱいマッサージ。
これまでは毎回、授乳室でマッサージをしていたが、部屋でやっといた方が効率良いことに気づいたのだ。

くろり「!!!!ミルクちょっと出た!!!」
ロン毛ヒゲ「おおおお!!!!!」
ミルクの雫がじわりと出てきただけだが、すごい進歩である。
20時になったのでロン毛ヒゲは退室。今日はくろり実家に泊まる予定。
ちなみに、2日前に宿泊したマンボーがあまりにも劣悪な環境だったため、昨夜はピエロとかいうローカルな快適漫画喫茶に泊まったらしい。
ベビタムの目が開いた!
20時の授乳練習ももちろんステーション内で。
おむつ交換から抱っこ、おっぱい咥えさせ、ゲップ練習、すべてがぎこちなさ過ぎて、見かねた助産師がすぐに近づいてきてアドバイスをたくさんしてくれる。

助産師「舌の上に乳首のせて、上からカプッとさせてね」
ステーションじゃなかったら、こんなに指導はしてもらえなかっただろう。
そして、助産師もここまで私が劣等生とは思っていなかったであろう。
これまでベビタムは基本的に目を閉じていたのだが、最後の最後で開眼。
おおおおおお!!!!
ぱっちり二重じゃないか!!!!!
その動画もなんとかおさめることができた。
ゲップってするの?
20時の授乳を終わらせ、病室に戻ってゴロゴロしてからシャワータイム。
今回は1日770円払って、館内着・タオルをレンタルしているのだが、アメニティ(シャンプー・トリートメント・ボディソープ)も毎日もらえるので嬉しい。
ただし、毎日ナースステーションにいちいちもらいに行かないといけないので、ちょっとだるい。
シャワー上がりにコーラが飲みたくなったが、ロン毛ヒゲに残りをあげてしまったことを思い出し後悔した。

その後、ちょっとダラダラしている間に23時となったので、また新生児室へ。
だいぶ慣れてきたようで、授乳ルーティンをさらりとこなしていく。
今の所、ゲップ音を一度も聞いたことがないので、困った困った。
乳頭クリームとは?
おっぱいにベビタムの口を咥えさせる練習時、乳頭周りの皮がむけていることに気づいたので、ステーション内の助産師さんに質問。
くろり「乳頭周りが荒れてきたのですが、どうすればよいですか?」
助産師「クリームを塗ってください」
くろり「クリームですか・・??」

こいつ持ってないのかよ!の反応をされたので、明日の午前中にでも売店で買うことにした。
ちょっとピリピリ痛くなってきた気がする。
夜は寝れないよね
授乳後は、病室に戻ってベビタムにあげるミルクについてネットで検索。

もともと、ミルクはスティックやキューブタイプを使って楽をしようと思っていたのだが、昨日面会にきた母親から「缶で買いなさい!」と命じられたので、調べておかないと。
いろいろと調べていると、実家に到着したロン毛ヒゲから連絡だ。
ロン毛ヒゲ「ベビーベッドに監視カメラ設置したよ!」
アプリをダウンロードして画質を確認したところ、安物にしては悪くない!

早くベビタムをお迎えしたいものだ!!!
その夜は、坐薬を入れた後、なぜかハイ状態で2時まで寝れなかった。朝5時の授乳きっついぞ・・。
あと、土曜日は病院の売店がお休みのようで、カサカサ乳頭は詰みを迎えた。
明日も良い日になるといいな!

