山所有には固定資産税がかかる
0円で山を譲りたがっている人が、日本にはたくさんいる。
売れるまで所有し続けていれば良いのにとも思えるが、どうやらそう簡単な話ではないらしい。
家を持っている人であればわかると思うが、土地を所有している場合は「固定資産税」なるものがかかる。
日本は土地すらにも税金をかけているのだ。
金持ちから搾取するわかりやすい例である。
全ての土地に対して、自治体は「固定資産税評価額」というものを勝手に評価して価値を決めており、所有者はそれに応じた税金を毎年律儀にお支払いしないとならないのだ。
何年も何年も。
土地を持っている限り。
自分が住んでいる家の土地だったり、毎週遊びに行っているような山なのであれば、固定資産税を払うことに対して抵抗はないだろう。
しかし、親戚から「相続」という形で受け渡されてしまった山なんて、使い道がなければただのゴミだ。
「相続」という言葉を聞くと、お金が無料でたくさん入ってくるというプラスなイメージを持ちがちだが、「負債」だって立派な相続である。
使い道のない山なんて、毎年お金だけ吸い込まれるだけの、負債そのものなのである。
ゴミの中のゴミなのである。
山の固定資産税の計算方法
それでは山の固定資産税はどのくらいが相場なのだろうか?
固定資産税の計算方法は、土地・家・山関係なく、
一般的に、「固定資産税評価額」×1.4%と言われている。
100万円評価を与えられた山であれば、単純計算で14,000円/年ということだ。
3万円評価なら、なんと420円/年!
ちなみに、評価額が30万円を切っている山に関しては、固定資産税免除になるらしい。
何それ素敵!
それでは、その「固定資産税評価額」とやらは、どうやって決められているのだろうか?
山の固定資産税評価額の決め方
固定資産税評価額なるものは、3年に1度、市区町村の偉い人らの独断の判断でコロコロと変わっていく。
山の価値は現状は落ちていく一方なので、お偉いさんが評価替えするごとに、評価額が落ちていくと思われる。
山じゃないけど、最近読んだ固定資産税爆上げによるめちゃくちゃ可哀想な記事がこちら。
全力で応援したい。
そんでもって、肝心の評価額なんだけども。
実は、山の評価額って1坪10〜50円くらいの価値のものばかりらしい。
1坪=3.3㎡ (2畳くらい)
男性一人が寝転んだくらいのサイズだ。
例えば1坪が20円だったとしよう。
山林の土地がもし1000坪くらいあれば、固定資産税評価額は2万円ポッキリ。
そして、実際の固定資産税は1.4%の280円。
もちろん税金免除だ。
よっぽど国のお偉いさんが金額を釣り上げない限り、山に対する税金は無に等しいというわけだ。
山を購入するにあたって、税金がたくさんかかるのではないかという心配が一気になくなった。
もう山探しに踏み切るのみである。
目指せ山バイヤー!